換気扇のミニチュアです。
主な材料は真鍮とヒノキでしょうか。
最初は水色にしようと思ったのですが、それでは、この換気扇を付けたい作品に対して少し軽い感じがしました。
なんとなく水色はカラカラカリカリと小刻みにファンが回る感じですが、これを使用する作品にはゴリゴリガリガリという石臼のような鈍い異音を立ててファンが回る、そういう無骨なイメージが似合うと思ったのです。
どういう色や形が一番いいかなと悩んでいたのですが、映画「風立ちぬ」の劇中で登場したドイツ軍の車庫の換気扇を見て「おっ・・・!」と感じるものがあって、色合いはそれに寄せています。
デザインもミニチュア単体ではなく模型全体のバランスを考慮して、ファンの付いたモーターと通気口の間をつなぐアーム部分を一般的なものより2倍ほど長めにとっています。
リアルではないのですが、そのほうが模型全体を見たときには良くなるはずです。
最後に、模型としては本当にどうでも良いことなのですが、このファンは息を吹きかけると綺麗に回ってくれるのです。


