GWの前半に北海道へ行ってきました。
小樽、余市、札幌界隈を中心に行動して、ミニチュアに関する多くの取材を行うことが出来て大満足です。

お勧めしたい建築や工芸にも今回多く触れましたが、その中で特にピックアップしたいと思ったのはコレです。
この写真、旧北海道庁。
東京の大手建築会社の新人に「旧北海道庁を見て来い」という研修が課せられることもあるそうですが、確かに、実際に目にしてみるとその話にも納得できます。
西洋文化を模倣して、日本の技術で作り上げた和洋折衷な古い建物は日本中に数多くあり、それはそれで面白いものですが、旧北海道庁は西洋建築の精神性まで取り入れているのが純粋に凄いと感じました。
この旧道庁が建てられた昔の北海道というのは、言ってしまえば開拓し始まったばかりの辺境の地なわけで、そんな中でこれだけ根底のしっかりした建物を作ろうという熱意はただごとではありません。
北海道庁のシンボルは「北極星」ですが、そのシンボルに恥じない、北海道という広大な土地の中心として北極星のように皆の進む指針となろうとする精神が建物に宿っています。
建築とはあまり関係ないドールハウス作家でも絶対に見る価値があると思いますので、北海道へ行った際には是非、旧北海道庁を見学してみてください。見学無料です。